ドイツの磁器メーカーROSENTHAL(ローゼンタール)との協働は、1956年から始まりました。
1955年と56年にアメリカのデザイナーRAYMOND LOWEY(レイモンド・ローウィ)事務所で短期的に働く機会を得て、そこでローゼンタールのプロジェクトに参加。
ローゼンタールは、国際的なデザイナーを招聘してブランド力の向上と輸出拡大のため、とりわけ北米市場をターゲットに競争力のあるプロダクトの開発に着手し始めた時期で、ミラノトリエンナーレや1954年より北米を巡回した『DESIGN IN SCANDINAVIA』展などで活躍していたタピオ・ヴィルッカラにもアメリカから帰国後に白羽の矢が立ちました。
1957年に最初のテーブルウェアシリーズ『FINLANDIA』を発表後、最も多くのテーブルウェアをデザイン。また1961年に「いつまでも真の価値を持ち続け、時代の感覚に合っているものこそ本物」 という理念のもと立ち上げられた『STUDIO LINE』からも多くの作品を発表しました。
こちらは、1967年〜1984年に製造された『STUDIO LINE』のひとつ。単色ではありますが、部分的にマットな質感を取り入れた優雅で上品なプロダクト。希少な『PORCELAIN NOIRE(黒い磁器)』シリーズ。※クリーマーの縁に欠けがあります。その他スレなどありますが良い状態です。
TAPIO WIRKKALA|タピオ・ヴィルッカラ|1915-1985|FINLAND
ヘルシンキ芸術デザイン大学で彫刻を専攻。1946年にイッタラのコンペで一等を受賞し、その後亡くなるまでイッタラのデザイナーとしてアートピースからプロダクトまで数多くの作品をデザインしました。ガラスの他にも陶磁器、ジュエリー、彫刻、グラフィックデザイン、家具など様々な分野で活躍したフィンランドを代表するデザイナーです。手工芸的アプローチでフィンランドの厳しい自然からインスピレーションを得た芸術的な作品を数多く残しています。ルニング賞(1956年)、ミラノトリエンナーレで展示、ガラス、木製彫刻の3部門でグランプリ(1954・57年)など受賞歴多数。
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