イッタラで1959年から1962年まで、1963年からは親会社の意向によりイッタラのプレスガラスの生産を請け負ったリーヒマキに型を移し1971年まで生産されました。1950年代後半に安価な外国製品がフィンランドのレストランウェア市場に参入、席巻していく中、イッタラが市場にとどまる最後の試みとして発表したシリーズ。1950年代半ばにアメリカのレイモンド・ローウィ事務所で大量生産プロダクトのプロセスなどを学んだタピオは、完全機械化を目指しましたが、彼の好んだボウル部分をテーパードすることは機械化でできませんでした。その結果、ボウル部分は型吹きにし、ステム部分はプレスで作くられています。ステムに施された装飾はプレスで生じる型の跡を目立たなくするためのものであります。※目立つダメージなく良い状態です。
TAPIO WIRKKALA|タピオ・ウィルッカラ|1915-1985|FINLAND
ヘルシンキ芸術デザイン大学で彫刻を専攻。1946年にイッタラのコンペで一等を受賞し、その後亡くなるまでイッタラのデザイナーとしてアートピースからプロダクトまで数多くの作品をデザインしました。ガラスの他にも陶磁器、ジュエリー、彫刻、グラフィックデザイン、家具など様々な分野で活躍したフィンランドを代表するデザイナーです。手工芸的アプローチでフィンランドの厳しい自然からインスピレーションを得た芸術的な作品を数多く残しています。ルニング賞(1956年)、ミラノトリエンナーレで展示、ガラス、木製彫刻の3部門でグランプリ(1954・57年)など受賞歴多数。
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