Gunnel Nyman(グンネル・ニューマン)は、フィンランドの女性デザイナー。
中央工芸学校で家具デザインを専攻、フィンランドのデザイン界の指導的立場にあったArttu Brummer(アルツ・ブルマー)に師事。在学中より多数のコンペに参加、入賞しデザイナーとして華々しいスタートを切りました。卒業後はフリーランスのデザイナーとして、フィンランドの主要ガラスメーカー全て(Riihimaki、Karhula、Iittala、Nuutajarvi)にデザインを提供。
また、Paavo Tynell(パーボ・ティネル)との共作など多くの照明器具や家具などもデザイン。異なる分野で国際展に入賞するなど、早くから注目を浴びた才能溢れるデザイナーでしたが、1948年に39歳という若さで逝去。
1950年代に開花するフィンランドのモダンデザインの礎を築き、後の多くのデザイナーに大きな影響を及ぼしました。
こちらは、1932年にキャリアで初めてデザインしたガラス製品であるシュナップスセットのゴブレット。
類い稀な才能が認められ学生時代からコラボレーションをしていたRiihimakiにて製造され、同年の応用美術展にて発表されました。
意匠として意図的に気泡を入れたカラーガラスは、原始的な製造方法により小さな気泡が入っていた古代のガラスを参考にしたもの。
希少なもの。
※目立つダメージなく良い状態です。