1952年に発表され、当時の若者をターゲットにデザインされたSVART RUTER。TEAシリーズと共通のBBモデルにひとつひとつ形が違う歪な黒い菱形がハンドペイントされています。スウェーッデン語でSVART RUTERとは黒いダイヤという意。※ソーサーに使用感がありますが、目立つダメージなく良い状態です。
KARIN BJORQUIST|カリン・ビョールクイスト|1927-|SWEDEN
KONSTFACK(現在の国立芸術工芸デザイン大学)卒業後、GUSTABSBERG(グスタフスベリ)へ入社。STIG LINDBERG(スティグ・リンドベリ)の アシスタントデコレーターとしてキャリアをスタートしました。その後まもなく自らのスタジオを与えられ、そこですぐに紅茶を好む若い世代向けの作品、 IGLOO、SVART RUTERやTEAシリーズ等の製作に取りかかりました。アートピースよりも日常品に情熱を注ぎ、そのデザインはあたたかみがあり、華美になりすぎないシンプルさが特徴で現在においても多くの人々に愛され続けています。1955年にヘルシンボリで開催されたH55エキシビションに出展したVARDAGシリーズ(スウェーデ ン語で日常と言う意味)は代表作のひとつで、1919年にG.パウルソンの提唱した「日常生活のためにより良いモノを」を彼女のフィルターを通して具現化した作品といえます。また、作品には民藝の影響も垣間見ることができまが、これは人間国宝である濱田庄治と交流があり、彼女自身も益子を訪れています。1954年にミラノトリエンナーレ、1963年にルニング賞、1982年にはオイゲン王子賞を受賞、1991年にはノーベル賞 90周年記念式典で使用されたNOBELシリーズを発表。
KARIN BJORQUISTの商品一覧へ▶▶▶
GUSTAVSBERG|グスタフスベリ|SWEDEN
はじまりは1640年のレンガ工場。その後、1825年に陶磁器工場として創業。1850年代にいち早く着手し、1860年に生産を始めたボーンチャイナの製法は、GUSTAVSBERGの特産品となり発展と成功へと導きました。20世紀に入り、スウェーデン工業デザイン協会の推進する大衆へ向けた安価 で質の良いものづくりへと転換していくなか、1917年に画家であったWILHELM KAGEをアートディレクターとして迎え、モダンデザインの礎を築く。1934年にBERNDT FRIBERG(ベルント・フリーベリ)、1937年にSTIG LINDBERG(スティグ・リンドベリ)、1950年にKARIN BJORQUIST(カリン・ビョールクイスト)、 1954年にLISA LARSSON(リサ・ラーション)らが入社。デザイナーにはそれぞれスタジオとアシスタントが与えられ、量産プロダクトをデザインするとともに、作家活動としてのアートピー スの製作も自由に行われていました。北欧モダンデザイン黄金期と重なる1950年代から60年代に隆盛を極めたが、70年代より勢いを失い買収を繰り返し現在 は、衛生陶器メーカーとして操業を続けています。食器部門は買収され、別会社であるHPF GUSTAVSBERGとして復刻版等を中心に製造。