1934年、奨学金で旅をしたチェコスロバキアで見た牛乳とクリームを分離する遠心分離機から着想を得て、遠心成形という技法の開発に着手、その後試行錯誤の末の20年後に製品化されたFUGAシリーズ。
遠心成形とは、円形の型にガラスを流し込み、その型をスピード制御できるモーターによって回転させ遠心力によって成形する技法。同様の型の場合でも、ガラスの量により厚み、遠心力によりすり上がる高さが異なったり、柔らかな丸みを帯びた縁も歪みがあったりとひとつひとつに個体差があります。
1954年にNKデパートで発表され、その翌年の北欧のモダンデザインを語る上で最も重要なH55展にも出品、展示エリアのレストランでも使用され高い評価を得ました。1957年には、ミラノトリエンナーレでグランプリを受賞。
商業的にも大成功を収めたスヴェン・パルムクヴィストの代表作です。
※小さなキズなどありますが、目立つダメージ無くよい状態です。