薄作りで簡素であるがやや揺らぎのある丸みを帯びたフォルム。
彼女のスタジオでの作品には、端々に女性らしい繊細さとそして柔らかをさを感じ取れます。
ハンドメイドで制作されるこれらは、型から取り出した後に手を加えることにより不均衡に成形され、ひとつひとつに手の痕跡の残る異なった表情を見せます。
心地よい緊張感と温かみがあいまって日常にすっととけ込む、北欧のモダンデザイン/クラフトの流れを汲んだ慎ましく洗練されたテーブルウェアです。
※外側はマットな化粧土、内側には釉薬が掛けられています。意図的な歪みのフォルムで、ひとつひとつフォルムが異なります。おおよそサイズ表記となります。画像8枚目はLINUM SAUSER / SMALL PLATE(GREY)、画像9枚目はLINUM SAUSER / SMALL PLATE(ANTHRACITE)、画像8枚目はSEAM OVAL PLATE L(ANTHRACITE)、と組み合わせた例です。
NATHALIE LAUTENBACHER(LAHDENMAKI)|ナタリー・ラウテンバッハー(ラーデンマキ)|1974-|FINLAND
ナタリー・ラウテンバッハーは、フィンランド人とフランス人の両親をもつ女性陶芸家・デザイナー。
ヘルシンキ芸術デザイン大学(現アアルト大学)で、陶芸・ガラスコースを専攻。 在学中よりフリーランスのデザイナーとして活躍する傍ら、
卒業後の2002年から母校で講師として後進の指導にあったっています。
2004年に自身のスタジオをヘルシンキに設立、2014年にエスポーに拠点を移し現在まで『Studio Nathalie L.』で制作活動。
フリーランスのデザイナーとしては、特にARABIAとの関わりが深く1999年卒業制作の『PISTE』は、 後にARABIAよりPRO ARTEシリーズより製品化、
2001年に『FIVE ELEMENT』シリーズのひとつとして『FIRE』、2010年に『PINO』をデザイン。
この他に在学中の1998年にIITTALAより『NATAL』、2008年に信楽焼の土鍋『PATA』を手がけました。 2013年にはIITTALAより『ART WORKS』シリーズを発表。
このシリーズは、2009年より始まり毎年選ばれた1人のデザイナーが担当するアートピースの作品。
これまでハッリ・コスキネンやオイヴァ・トイッカなど現代のフィンランドを代表するデザイナーが作品を発表しています。
国際陶磁器展美濃、デザインプラスアワード、フィンランドのヤングデザイナーオブザイヤーなど受賞歴多数。
丁寧な手仕事の温かみを感じる柔らかなフォルム、フィンランドの静謐な情景が朧げに思い浮かぶ淡い色合いの作品が特徴的な作風です。
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