Herbert Krenchel(ハーバート・クレンチェル)は、デンマークのデザイナーで、材料工学の研究者。
コペンハーゲン工科大学で土木工学を専攻、同大学で客員研究員として勤務していた
1952年にサラダボウルの製造を目指していたTorben Orskov(トーベン・オルスコフ)から材料の相談を受け、アイデアとして提案したのが薄い鋼板とエナメルの組み合わせでした。
その日のうちにラフスケッチを描き、この提案が採用され、翌年の1953年にKRENITボウルとして発表されました。
内側は艶やかなエナメル処理、外側は手触りを考慮した黒色ファイバーセメント(ETERNIT)をサンドブラスト処理したマットな質感です。
KRENITとは、KRENCHELと素材として使用したETERNITを組み合わせた造語。
1954年のミラノトリエンナーレでゴールドメダルを獲得、エナメル製のモダンテーブルウェアのクラシックというべき名品でもあります。
1953年から1966年まで製造。
※目立つダメージなく良い状態です。