Kaarina Aho(カーリナ・アホ)は、フィンランドの女性陶芸家、デザイナー。
祖父は国民的作家であるJuhani Aho(ユハニ・アホ)、祖母は芸術家のVenny Soldan-Brofeldt(ヴェニー・ソルダン・ブロフェルト)と文化的に著名な家系に1925年に生まれました。
中央美術工芸学校を卒業後、1946年からKaj Franck(カイ・フランク)のアシスタントとしてアラビアのプロダクトデザイン部門に加わり、1949年〜1962年までデザイナーとして数多くのプロダクトをデザイン。
1954年と1957年には、ミラノトリエンナーレでシルバーメダルを受賞しました。
1962年にアラビアを離れた後は、ヘルシンキに自身のスタジオを構え作品制作を続けました。
こちらはそのスタジオで制作された大きなフクロウの置物です。
1957年に設立されたフィンランドの民間テレビ局MTVは、1993年までフクロウをモチーフとしたロゴマークを採用しており、周年などの記念に制作されたものだと思われます。
※目立つダメージなく良い状態です。
ARABIA|アラビア|FINLAND
1873年、フィンランドの首都ヘルシンキの別荘地アラビア地区にRORSTRAND(ロールストランド)の子会社として創業。1916年にRORSTRANDより独立。1932年、KURT EKHOLM(クルト・エクホルム)をアートディレクターに迎え、機能主義を取り入れたSINIVALKOシリーズを1935年に発表。これにヒントを得てデザインされたのが、1953年に発表され大ヒットとなったKAJ FRANCK(カイ・フランク)のKILTAシリーズ。1932年、芸術部門であるARABIA ART DEPARTMENTが設立され、TOINI MUONA(トイニ・ムオナ)、BIRGER KAIPIAINEN(ビルイエル・カイピアイネン)、RUT BRYK(ルート・ブルック)、OIVA TOIKKA(オイヴァ・トイッカ)らが参加。1942年、FRIEDL HOLZER-KJELLBERG(フリードル・ホルツェル・ツェルベリ)のデザインした蛍手の技法を用いたRICE PORCELAIN(ライス・ポーセリン)シリーズを発表。1945年には、KAJ FRANCKがデザイナーとして入社、デザイン部門のリーダーとなり、KAARINA AHO(カーリナ・アホ)、ULLA PROCOPE(ウッラ・プロコペ)、ESTERI TOMULA(エステリ・トムラ)、RAIJA UOSIKKINEN(ライヤ・ウオシッキネン)らと共に数多くのヒット作を発表。1950年代から60年代にかけて黄金期をむかえるが、1970年代に入ると経営難に陥り以降、合 併や買収を繰り返し、現在は、IITTALAグループのブランドとして主にフィンランド国内向けに生産を続けています。
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