Tapio Wirkkala(タピオ・ヴィルッカラ)は、ガラスデザインと同様にフィンランドにおける貴金属のモダンデザインのパイオニアのひとりでもあります。
ガラスや陶磁器に比べ旧態依然とした古典主義の装飾的なデザインが主流であった業界において、Bertel gardberg(バーテル・ガードバーグ)と共にモダンデザインの礎を築きました。
1940年代後半から銀細工のコンペで評価を高め、1951年に以後30年に及びコラボレーションをするKultakeskus(Hopeakeskus, Westerback)で本格的にシルバーをはじめとする貴金属のデザインに取り組み、ジュエーリーに関しては、1966年から受注生産によるゴールドジュエリー、1970年からシルバージュエリーのデザインをはじめて一般に流通するようになりました。
こちらは、1970年にデザインしたシルバージュエリーの代表作のひとつ『シルバームーン』のペンダント。
ペンダントが2サイズとイヤリングがデザインされ、こちらは、小さい方のペンダントで1971年にヘルシンキのWesterback工房で製造されたオリジナルとなります。
シルバー925。
後年、Kultakeskusuより復刻されたペンダントとは、サイズや細工、素材の厚みなどが異なります。
※一番外側のリングにやや歪みがありますが、その他目立つダメージなく良い状態です。
TAPIO WIRKKALA|タピオ・ヴィルッカラ|1915-1985|FINLAND
ヘルシンキ芸術デザイン大学で彫刻を専攻。1946年にイッタラのコンペで一等を受賞し、その後亡くなるまでイッタラのデザイナーとしてアートピースからプロダクトまで数多くの作品をデザインしました。ガラスの他にも陶磁器、ジュエリー、彫刻、グラフィックデザイン、家具など様々な分野で活躍したフィンランドを代表するデザイナーです。手工芸的アプローチでフィンランドの厳しい自然からインスピレーションを得た芸術的な作品を数多く残しています。ルニング賞(1956年)、ミラノトリエンナーレで展示、ガラス、木製彫刻の3部門でグランプリ(1954・57年)など受賞歴多数。
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