Kaj Franck(カイ・フランク)は、「フィンランドの良心」とも呼ばれる機能的でシンプルなフォルム、装飾はなく色彩のみで表現されたプロダクトが連想されますが、
多種多様な技法を用いたユニークピースのアート作品も数多く残しています。
1972年から1978年に製造されたアートピースのゴブレットN540と同様のフォルムですが、
こちらは通常のカラーバリエーションとは異なるユニークピース。
上段はクリアガラスにシャンパンゴールドのメタリックな材料、中段はクリア、下段は極小の気泡が入ったクリアガラス。
カットサインは、『Kaj Franck Nuutajarvi Notsjo 』
※目立つダメージ無く良い状態です。
KAJ FRANCK|カイ・フランク|1911-1989|FINLAND
ヘルシンキ国立美術大学で家具デザインなど7つの異なったコースを学ぶ。卒業後、家具デザインを主軸としインテリアデザイナーとして活躍。1939年、奨 学金を得てスウェーデン、デンマーク、1953年にはドイツ、イタリア、フランス、イギリスに赴き、この間の様々な研究により造形への視野がさらに広めら れた。北欧諸国への遊学から帰国後、ガラスや照明器具、テキスタイルなどデザインを次々と発表。1945年にARABIA(アラビア)の主任デザイナー、1950年からはアートディレクターに就任し1973年まで活躍。並行してIITTALA(イッタラ)(1946?50年)やARABIAの 傘下であったNUUTAJARVI(ヌータヤルヴィ)(1950?76年)でも数々の作品を残しました。「大衆のためのデザイン」と「デザイナーの責任」を信条とし「フィン ランドの良心」と呼ばれる彼のデザインは機能的でシンプルなフォルム、装飾はなく色彩のみで表現されたものが多く、数々のヒット作を生み出しました。代表 作でもあるKILTA(TEEMA)シリーズ、KARTIOシリーズなどは現在でも生産が続けられています。また、手工芸的なアプローチで芸術的なスタジ オ作品も数多く残しました。ルニング賞(1955年)、ミラノトリエンナーレ グランプリ(1957年)、コンパッソドーロ賞(1957年)など受賞歴多数。
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