Wärtsiläグループの琺瑯製品メーカーのKone ja Silta(コネ・ヤ・シルタ)は、
1950年代中頃に同グループ会社のArabia(アラビア)やNuutajarvi(ヌータヤルヴィ)で成功を収めていた
Kaj Franck(カイ・フランク)とSaara Hopea(サーラ・ホペア)をゲストデザイナーに迎えました。
時代にそぐわないデザインの旧製品を、彼らが牽引していた機能性があり他のものとも調和するモダンデザインでリニューアルを図り、
1957年にブランド名をFinel(フィネル)として発表しました。
こちらは、1955年にデザインされた琺瑯製のボウル。
1953年にNuutajarviでデザインしたガラス製のボウル『1329』や『1334』のフォルムを踏襲したようなシンプルなデザイン。
1957年のミラノトリエンナーレでグランプリを獲得したものの一つ。
内外両面共に高さの半分で色が切り替わった大変希少なもので、このパターンのいくつかのカラーバリエーションでミラノトリエンナーレに出展されたようです。
6サイズで展開され、こちらは中間サイズのものとなります。
大変希少なもの。
※縁に小さな欠けがありますが、目立つダメージなく良い状態です。
KAJ FRANCK|カイ・フランク|1911-1989|FINLAND
ヘルシンキ国立美術大学で家具デザインなど7つの異なったコースを学ぶ。卒業後、家具デザインを主軸としインテリアデザイナーとして活躍。1939年、奨 学金を得てスウェーデン、デンマーク、1953年にはドイツ、イタリア、フランス、イギリスに赴き、この間の様々な研究により造形への視野がさらに広めら れた。北欧諸国への遊学から帰国後、ガラスや照明器具、テキスタイルなどデザインを次々と発表。1945年にARABIA(アラビア)の主任デザイナー、1950年からはアートディレクターに就任し1973年まで活躍。並行してIITTALA(イッタラ)(1946?50年)やARABIAの 傘下であったNUUTAJARVI(ヌータヤルヴィ)(1950?76年)でも数々の作品を残しました。「大衆のためのデザイン」と「デザイナーの責任」を信条とし「フィン ランドの良心」と呼ばれる彼のデザインは機能的でシンプルなフォルム、装飾はなく色彩のみで表現されたものが多く、数々のヒット作を生み出しました。代表 作でもあるKILTA(TEEMA)シリーズ、KARTIOシリーズなどは現在でも生産が続けられています。また、手工芸的なアプローチで芸術的なスタジ オ作品も数多く残しました。ルニング賞(1955年)、ミラノトリエンナーレ グランプリ(1957年)、コンパッソドーロ賞(1957年)など受賞歴多数。
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