Timo Sarpanevaは、新たな技術を追い求めてガラスの表現の探求と実験を繰り返す中、
1963年に別の実験に際しての副産物であった表面が焼け焦げた木型をヒントに作品へと発展させました。
同年、表面が焼け焦げた木型を組み合わせてユニークピース制作した後、代表作のひとつである『FINLANDIA』シリーズを1964年に発表。
焼け焦げた木型の表面がそのままガラスに写しとられた凹凸のある不規則な表面のテクスチャは、この後1970年代まで続くトレンドとなりました。
この後に同様の表現をプロダクトに落とし込み、1965年にタンブラーTOMI、1966年にキャンドルホルダーFESTIVOを発表。
Riite(2611)もその一つで、底面にザラザラとしたテクスチャを特徴としたキャンドルホルダー/アッシュトレイとして発表されました。
こちらは、Riiteシリーズの160mmの表面テクスチャがない、全面フラットなもの。
製造段階のテストピースもしくはプロトタイプとして製造されたものと思われます。
Iittalaでデザイナーとしてや、デザイン室長としてTimo SarpanevaやTapio Wirkkalaの代理として製品化に向けた調整を担っていたValto Kokkoの親族より譲り受けたもの。
※目立つダメージなく良い状態です。