Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)は、1936年にKARHULA-IITTALA主催で開催された翌年のパリ万博出展用のデザインコンペに
「エスキモー女性の革パンツ」と題した非対称の有機的な曲線を描く複数のスケッチで優勝。
パリ万博では、自身が設計したフィンランド館にKarhulaで製造された10点の作品が展示され、Alvar Aalto単独では初めてのガラス作品となりました。
同年には、インテリアデザインを手掛けたSavoyレストラン用にも2つの花器デザインし、
その一つである品番9750/3030は、現在も製造される人気の作品で、通称SAVOY VASEとも呼ばれています。
こちらは、木型で製造された高さ145mmの品番9744/3031。
カットサインが無いため、いつ製造されたものなのか詳細は不明です。
一部を除き基本的にカットサインが入らない1948年までのKARHULA製、もしくは1949年以降のIITTALA製の販売には至らなかったセカンドクオリティもしくは試作品。
IITTALAでは、1980〜1990年代にも木型で限定製造されていたようです。
可能性としては後者である確率が高いと思います。
※目立つダメージなく良い状態です。