Greta Skogster-Lehtinen(グレタ・スコグスター・レーティネン)は、フィンランドのテキスタイルアートのパイオニアのひとり。
1921年に最初の工房を故郷であるハーメンリンナに設立、移転を経てヘルシンキに新たな会社を設立し1974年まで第一線で活躍。
主に自身の工房にて、Alvar Aaltoなど建築家との協業によるコミッションワークをメインに作品制作を続け、
1929年のバルセロナ万博、1933年のミラノトリエンナーレ、1937年のパリ万博、1939年のニューヨーク万博で受賞するなど、早くから国際展にて出展。
モダニズムの流れを汲んだ抽象的なパターンでフィンランドのテキスタイルアートを切り拓いていきました。
こちらは、1930年にデザインされ、翌年完成した国会議事堂の食堂用にデザインされた祝宴用のテーブルクロス。
彼女のデザインした数少ないプロダクトのひとつで、熊狩をモチーフにしたダマスク織。
1930年から1966年までTAMPELLAにて製造されました。
射撃の名手として知られた当時の大統領にちなんで『大統領のテーブルクロス』と呼ばれました。
※使用感ありますが、目立つダメージなく良い状態です。