Nanny Still(ナニー・スティル)は、フィンランドの女性デザイナー/アーティスト。
中央美術工芸学校では、美術教育と金属工芸を専攻。
卒業後の1949年にRiihimäen Lasiのデザインコンペに応募し、その才能が認められガラスデザイナーとしてのキャリアがスタートしました。
1959年からはベルギー・ブリュッセルに拠点を移し、中央ヨーロッパのライフスタイルや最新のデザイントレンドを取り入れながら、
Riihimäen Lasiでのプロダクトやアートピースに国際的な視点を反映。
1976年まで、同社を代表するデザイナーのひとりとして活躍しました。
学生時代に最も影響を受けたのがTapio Wirkkalaで、彼が示した自らの手でものを作るという規範を木工の彫刻作品で具現化し、
1954年のミラノトリエンナーレで名誉賞を受賞しました。
1960年代には、Maire Gullichsen等が設立したNorrmark Handicraftで木工製品、1977年からは主にRosenthalでガラスや陶磁器をデザイン。
この他にもカトラリーやキャンドル、ジュエリー、調理器具など多様な分野で国際的に活躍しました。
こちらは、Riihimäen Lasiでデザインされたアートピースの小ぶりなトレー。
詳細は不明ですが、珍しい作品。
カットサインは『RIIHIMÄEN LASI O.Y. NANNY STILL』。
※側面に1mmほどの小さな傷がありますが、その他目立つダメージなく良い状態です。