GUNNAR NYLUND(グンナー・ニールンド)と共にRORSTRAND(ロールストランド)の黄金期を支え、デザイナー、アートディレクターとして活躍したCARL-HARRY STALHANE(カール・ハリー・スタルハーネ)の作品。
ぼってりとしたフォルムの胴と繊細な蓋のつまみや取って、注ぎ口のバランスが秀逸。全体を被う黒くマットな釉薬から所々のぞかせる茶の釉薬が風情を感じさせます。
日本や中国の陶磁器からの影響が色濃く反映されたティーポットです。
※目立つダメージなく良い状態です。
CARL-HARRY STALHANE|カール・ハリー・スタルハーネ|1920-1990|SWEDEN
1939年よりRörstrand(ロールストランド)でGunnar Nylund(グンナー・ニールンド)のアシスタントデコレーターとしてキャリアをスタート。1945年よりデザイナーとして自身の作品の制作に取り組み、1948年に初の個展を開催。東洋の陶磁器にインスピレーションを得た優美なフォルムの作品は人気を博し、1951年のミラノトリエンナーレでゴールドメダルを受賞しました。1954年からはテーブルウェアのデザイン、1960年代には、ウォールアートなどパブリックアートの分野でも活躍。1964年に制作した”Growing Country”と題された作品は54メートルにも及ぶ巨大なものでした。1973年にRorstrandを離れ、自身のスタジオDesignhusetを設立し亡くなる1990年まで創作活動を続けました。
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RORSTRAND|ロールストランド|SWEDEN
1726年、ストックホルムにて創業。1873年、ロシア市場へ向けてフィンランドにARABIA(アラビア)を設立。当初はイギリスなど他国のスタイルを真似ていたが、19世紀後半よりアーティストを招聘し、独自のスタイルを生み出していく。1917年から1929年まで、画家でORREFORS(オレフォルス)ではガラス工芸家としても活躍したEDWARD HALD(エドワード・ハルド)の作品を発表し好評を得る。1931年にGUNNAR NYLUND(グンナー・ニールンド)をアートディレクターとして迎えモダンデザインの礎を築く。その後、1939年にCARL-HARRY STALHANE(カール・ハリー・スタルハーネ)、1941年にHERTHA BENGTSSON(ヘルサ・ベングットソン)、1950年にMARIANNE WESTMAN(マリアンヌ・ウエストマン)らが入社。それぞれのデザイナーが、量産プロダクトからアートピースまで数多くのヒット作を発表。