1924年から46年間にわたりARABIA(アラビア)で活躍したFRIEDL KJELLBERG(フリードル・チェルヴェリ)。
芸術作品を制作するアートデパートメントの設立当初からのメンバーで、1948年から50年にはディレクターとしても活躍しました。
中国の陶磁器に特に影響を受け、彼女の代表作であるRICE PORCELAIN(ライス・ポーセリン)も蛍手の技法を応用して考案されました。
こちらは、1953年から1956年に製造されたFKシリーズ。
1954年のミラノトリエンナーレでゴールドメダルを獲得したシリーズです。
白、黄色、茶の三色で展開され、希少なこのシリーズの中でも特に希少な黄色。
サインは『FINLAND ARABIA-F.H.Kj-』
※釉薬にムラがあります。目立つダメージなく良い状態です。
ARABIA|アラビア|FINLAND
1873年、フィンランドの首都ヘルシンキの別荘地アラビア地区にRORSTRAND(ロールストランド)の子会社として創業。1916年にRORSTRANDより独立。1932年、KURT EKHOLM(クルト・エクホルム)をアートディレクターに迎え、機能主義を取り入れたSINIVALKOシリーズを1935年に発表。これにヒントを得てデザインされたのが、1953年に発表され大ヒットとなったKAJ FRANCK(カイ・フランク)のKILTAシリーズ。1932年、芸術部門であるARABIA ART DEPARTMENTが設立され、TOINI MUONA(トイニ・ムオナ)、BIRGER KAIPIAINEN(ビルイエル・カイピアイネン)、RUT BRYK(ルート・ブルック)、OIVA TOIKKA(オイヴァ・トイッカ)らが参加。1942年、FRIEDL HOLZER-KJELLBERG(フリードル・ホルツェル・ツェルベリ)のデザインした蛍手の技法を用いたRICE PORCELAIN(ライス・ポーセリン)シリーズを発表。1945年には、KAJ FRANCKがデザイナーとして入社、デザイン部門のリーダーとなり、KAARINA AHO(カーリナ・アホ)、ULLA PROCOPE(ウッラ・プロコペ)、ESTERI TOMULA(エステリ・トムラ)、RAIJA UOSIKKINEN(ライヤ・ウオシッキネン)らと共に数多くのヒット作を発表。1950年代から60年代にかけて黄金期をむかえるが、1970年代に入ると経営難に陥り以降、合 併や買収を繰り返し、現在は、IITTALAグループのブランドとして主にフィンランド国内向けに生産を続けています。
ARABIAの商品一覧へ▶▶▶