PRINTEXは、1949年にMARIMEKKOの創業者Armi Ratia(アルミ・ラティア)の夫であるViljo Ratia(ヴィリヨ・ラティア)がオイルクロス工場を買収し創業しました。
Armi RatiaもPRINTEXに加わり、程なくオイルクロスからプリントされたコットンへ製造を転換。
後に38年に及ぶコラボレーションでMarimekkoを代表するデザイナーとなる、中央美術工芸学校を卒業したばかりのMaija Isola(マイヤ・イソラ)を含む若い女性アーティスト達が斬新なテキスタイルをデザインしましたが、業績はふるわず、1951年にこのテキスタイルをドレスに仕立ててファッションショーを開催したことがMARIMEKKOの始まりとなりました。
PRINTEXは、MARIMEKKOとは別会社として1966年に吸収合併されるまで操業を続け、MARIMEKKOにテキスタイルを供給しました。
こちらは、Maija Isolaが初めてのコレクションとして1957年に発表した『LUONTO(自然)』シリーズの一つで1959年にデザイン。
処理を施したスクリーン上に乾燥させた植物を置いて露光し転写、転写したモチーフを組み合わせて最終的なパターンを構成しています。
職人によってハンドスクリーンプリントされたテキスタイル。『MAIJA ISOLA "SAUNAKUKKA" PRINTEX SUOMI FINLAND』
PRINTEX表記は、1949年から1960年までと推測されます。
※2辺が縫製されていますが、どちらの辺も端の縫製が解けています。