Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)によって1957年にデザインされたAJカトラリーは、同年のミラノトリエンナーレで発表されました。
1956年にA.MICHELSENからカトラリーのデザイン依頼によりプロジェクトはスタートしましたが、
アイデア自体は依頼がある20年前から構想したというから驚きです。
ステンレスの一体成形により製造され、流線型の繊細なラインを描くAJカトラリーは、
素材からフォルム、装飾に至るまでそれまでの一般的なカトラリーデザインの慣例をほぼ全て覆しました。
1960年に完成し、Arne Jacobsenの代表作であり総合芸術として手がけたSAS ロイヤルホテルで使用されていましたが、
宿泊客からの評判は良くなく2年後までに全てのカトラリーは、別のものに置き換えられたようです。
1968年に公開されたStanley Kubrick(スタンリー・キューブリック)監督による『2001年宇宙の旅』の劇中で使用されたことでも有名です。
1957年から1975年までA.MICHELSENにて製造、以降はGEORG JENSENにライセンスが移り現在も一部のアイテムは製造されています。
こちらは、年代は不明ですがGEORG JENSEN製のもので、刻印は『GEORG JENSEN STAINLESS DENMARK』。
近年の中国製のものとは刻印が異なります。
※使用感ありますが、目立つダメージなく良い状態です。