1953年に発表された最初のプレスガラスのプロダクトである5023シリーズが好評を得て、
1958年にプレスガラスの新作として発表された5027シリーズ。
5027シリーズは、1975年まで製造されました。
1968年には、Nuutajarviに新型の全自動プレスガラス機が導入され、この機械に適したデザインにマイナーチェンジ。
1982年にTeemaシリーズとして、1993年からはIittalaから『Kartio』とネーミングされ後継のモデルが販売されています。
こちらは、希少な5027シリーズの300mlのタンブラーにプレスガラス製の蓋がついたマーマレイド入れ。
300mlのタンブラーに取っ手を取り付けたものがマグ5607となります。
マグ5607は1963年のみの製造ですので、希少性から鑑みてこちらも同時期ごろに製造されたものと推測されます。
※蓋裏の縁の内側に小さな欠けが4箇所あります。その他目立つダメージはなく良い状態です。
KAJ FRANCK|カイ・フランク|1911-1989|FINLAND
ヘルシンキ国立美術大学で家具デザインなど7つの異なったコースを学ぶ。卒業後、家具デザインを主軸としインテリアデザイナーとして活躍。1939年、奨 学金を得てスウェーデン、デンマーク、1953年にはドイツ、イタリア、フランス、イギリスに赴き、この間の様々な研究により造形への視野がさらに広めら れた。北欧諸国への遊学から帰国後、ガラスや照明器具、テキスタイルなどデザインを次々と発表。1945年にARABIA(アラビア)の主任デザイナー、1950年からはアートディレクターに就任し1973年まで活躍。並行してIITTALA(イッタラ)(1946?50年)やARABIAの 傘下であったNUUTAJARVI(ヌータヤルヴィ)(1950?76年)でも数々の作品を残しました。「大衆のためのデザイン」と「デザイナーの責任」を信条とし「フィン ランドの良心」と呼ばれる彼のデザインは機能的でシンプルなフォルム、装飾はなく色彩のみで表現されたものが多く、数々のヒット作を生み出しました。代表 作でもあるKILTA(TEEMA)シリーズ、KARTIOシリーズなどは現在でも生産が続けられています。また、手工芸的なアプローチで芸術的なスタジ オ作品も数多く残しました。ルニング賞(1955年)、ミラノトリエンナーレ グランプリ(1957年)、コンパッソドーロ賞(1957年)など受賞歴多数。
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