1953年、BODA社へ入社後すぐに取り組んだ気泡の入ったガラスシリーズ。
これは、学生時代に自転車旅行で滞在した山間の村で見た雑多なビール瓶から着想しました。
熱したガラスにおがくずやジャガイモの皮などを放り込み、それらが蒸発したガスが無数の気泡を作り出しています。
気泡入りのガラスもブラウンの色(製品の色ではなく、ビール瓶の色)も当時としては有り得ないもので、職人や販売店からも受け入れられず大変な苦労の後に製品化されました。
カットサインは『H779』。
※目立つダメージなく良い状態です。
※弊店では、これまで培ってきた経験をもとに真贋保証書を発行しております。
ERIK HOGLUND|エリック・ホグラン|1932-1998|SWEDEN
ストックホルムのKonstfack(現在の国立芸術工芸デザイン大学)で彫刻を学んだ後、1953年から1973年までBODA社でデザイナーとして活 躍。北欧の伝統、土着文化から生まれた手の温もりを感じるプリミティブな作風で、ガラス工芸に新しい風を吹き込みました。既成概念にとらわれないその特異 なスタイルは、職人をはじめ、販売店や消費者になかなか受け入れられずにいましたが、ホグランは、モノづくりへの情熱、そしてたゆまぬ努力によって信頼を 勝ち取っていきました。1957年には北欧のデザイナーを対象とする最も権威のあるルニング賞を受賞。25歳での受賞は、ハンス・ウェグナー、タピオ・ ウィルッカラ、カイ・フランク、ティモ・サルパネヴァなど蒼々たる歴代受賞者の中で最年少での受賞でした。1973年以降はアーティストとして活動を主と し、PUKEBERG、Pilchuck Glass Shcool等を経て80年代後期にはStudioglas Stromshyttanで98年に亡くなるまで活動を続けました。また生涯を通じ国内外でガラス、鉄、銅など様々な素材を用いて150以上もの公共モ ニュメントを制作。スウェーデンの巨匠、ラッセ・ハルストレム監督の“マイライフ・アズ・ア・ドッグ”にでてくる山間の小さな村のガラス工場の芸術家は、 ホグランがモデルとなっています。
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