Richard Lindh(リカルド・リンド)は、フィンランドのデザイナー。
1951年から1954年まで美術デザイン学校で陶芸を専攻。
この学校で妻となるFrancesca Mascitti Lindh(フランセスカ・マスシッチ・リンド)と出会い、
在学中の1953年に二人でヘルシンキに小さなスタジオを設立し、主に実用的な陶器を制作しました。
1955年にArabiaの美術部門所属作家となり、1959年から応用美術部門のディレクター、1964年からプロダクトデザイン部門のディレクター、
1973年から美術部門のディレクターなど、1989年にArabiaを離れるまで様々な部門で要職を歴任。
美術工芸品からテーブルウェアなどのプロダクトまで幅広い分野で活躍しました。
こちらは、1964年にデザインし1985年まで製造された代表作の一つである鉢皿付きプランターSNモデルから発展した鉢カバー。
SNモデルの鉢と鉢皿を一体化させたデザイン。
1979年のカタログには掲載がないため、1980年代にシリーズに追加されたものと推測されます。
SN4と同サイズ。
※使用感さほどなく良い状態です。
ARABIA|アラビア|FINLAND
1873年、フィンランドの首都ヘルシンキの別荘地アラビア地区にRORSTRAND(ロールストランド)の子会社として創業。1916年にRORSTRANDより独立。1932年、KURT EKHOLM(クルト・エクホルム)をアートディレクターに迎え、機能主義を取り入れたSINIVALKOシリーズを1935年に発表。これにヒントを得てデザインされたのが、1953年に発表され大ヒットとなったKAJ FRANCK(カイ・フランク)のKILTAシリーズ。1932年、芸術部門であるARABIA ART DEPARTMENTが設立され、TOINI MUONA(トイニ・ムオナ)、BIRGER KAIPIAINEN(ビルイエル・カイピアイネン)、RUT BRYK(ルート・ブルック)、OIVA TOIKKA(オイヴァ・トイッカ)らが参加。1942年、FRIEDL HOLZER-KJELLBERG(フリードル・ホルツェル・ツェルベリ)のデザインした蛍手の技法を用いたRICE PORCELAIN(ライス・ポーセリン)シリーズを発表。1945年には、KAJ FRANCKがデザイナーとして入社、デザイン部門のリーダーとなり、KAARINA AHO(カーリナ・アホ)、ULLA PROCOPE(ウッラ・プロコペ)、ESTERI TOMULA(エステリ・トムラ)、RAIJA UOSIKKINEN(ライヤ・ウオシッキネン)らと共に数多くのヒット作を発表。1950年代から60年代にかけて黄金期をむかえるが、1970年代に入ると経営難に陥り以降、合 併や買収を繰り返し、現在は、IITTALAグループのブランドとして主にフィンランド国内向けに生産を続けています。
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