Ulla Procope(ウラ・プロコペ)は、フィンランドの女性デザイナー。
中央美術工芸学校で陶芸を専攻、卒業後の1948年からARABIAのハンドペイント部門でOlga Osol(オルガ・オソル)の下でキャリアをスタートしました。
1956年からはKaj Franck(カイ・フランク)率いるデザイン部門に移り、デザイナーとして1967年まで活躍。
マットな釉薬を施したRuskaや大胆なハンドペイントが描かれたValencia、
キッチンからテーブルへとそのまま並べられるLiekkiなど多くのヒット作をデザインし、
Kaj FranckやKaarina Aho(カーリナ・アホ)らと共に1950年代から1960年代にかけてのArabiaのデザイン部門を牽引したデザイナーです。
こちらは、1961年にデザインされ、1962年から1973年まで製造されたキャンドルホルダー。
Valenciaシリーズのキャンドルホルダーのベースモデルでもあります。
1962年に製造されたもの。
※目立つダメージなく良い状態です。
ARABIA|アラビア|FINLAND
1873年、フィンランドの首都ヘルシンキの別荘地アラビア地区にRORSTRAND(ロールストランド)の子会社として創業。1916年にRORSTRANDより独立。1932年、KURT EKHOLM(クルト・エクホルム)をアートディレクターに迎え、機能主義を取り入れたSINIVALKOシリーズを1935年に発表。これにヒントを得てデザインされたのが、1953年に発表され大ヒットとなったKAJ FRANCK(カイ・フランク)のKILTAシリーズ。1932年、芸術部門であるARABIA ART DEPARTMENTが設立され、TOINI MUONA(トイニ・ムオナ)、BIRGER KAIPIAINEN(ビルイエル・カイピアイネン)、RUT BRYK(ルート・ブルック)、OIVA TOIKKA(オイヴァ・トイッカ)らが参加。1942年、FRIEDL HOLZER-KJELLBERG(フリードル・ホルツェル・ツェルベリ)のデザインした蛍手の技法を用いたRICE PORCELAIN(ライス・ポーセリン)シリーズを発表。1945年には、KAJ FRANCKがデザイナーとして入社、デザイン部門のリーダーとなり、KAARINA AHO(カーリナ・アホ)、ULLA PROCOPE(ウッラ・プロコペ)、ESTERI TOMULA(エステリ・トムラ)、RAIJA UOSIKKINEN(ライヤ・ウオシッキネン)らと共に数多くのヒット作を発表。1950年代から60年代にかけて黄金期をむかえるが、1970年代に入ると経営難に陥り以降、合 併や買収を繰り返し、現在は、IITTALAグループのブランドとして主にフィンランド国内向けに生産を続けています。
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